太 陽 系
5月 6, 2010 in 未分類
太陽系は、恒星である太陽を中心にその周囲を回る8つの惑星、惑星ではない3つの矮惑星(Dwarf Planet)、100以上の衛星、何百万もの小惑星、無数の彗星と流星物質からなっている。太陽は、太陽系の全質量の99.8%を占め、水素をヘリウムに変換する核融合反応でエネルギー(熱と光)をつくり出して明るく輝いている。
太陽から一番外側の惑星、海王星までの平均距離は約45億kmであるが、最も外側の軌道を回っているのは、平均距離が約100億kmの矮惑星エリスである。太陽系の惑星は、火星と木星の間の小惑星帯より内側の領域に位置する水星、金星、地球、火星の地球型惑星(内惑星)と、外側の木星、土星、天王星、海王星(外惑星)の二つのグループで構成される。なお、8つの惑星は、古典的惑星(Classic Planet)と総称される。
地球型惑星はいずれも硬い地殻とマントルを持っており、中心核は金属でできている。木星型惑星は巨大なガス状の惑星で、表面には硬い地殻はない。大気の層は厚く、密度は中心に進むにつれて高くなる。岩石質の中心核を金属水素が覆い、その周りを液体水素が包んでいる。木星型惑星はいずれも環を持っている。
矮惑星の冥王星とエリスは、ほとんど氷でできているようである。惑星とは異なり、矮惑星の冥王星は極端に細長い軌道のため、248年の公転周期のなかで近日点を通過する20年間は、惑星である海王星の軌道の内側に入り込む(1979~1999年がその時期にあたった)。冥王星の更に外側を公転するエリスは、540年かけて太陽を一周する。小惑星ケレス(直径約950km)は、小惑星帯の中で公転する最大の小惑星である。